湘南ベルマーレのJ1リーグ第23節は17日、ホームでサガン鳥栖と対戦し2対3で敗れた。パワハラ疑惑の調査で曺貴裁監督を欠くなか、選手は戦う姿勢を前面に出し、最後まで走り抜いた。
両チームともに序盤から持ち味を発揮した。ベルマーレは前線からプレスを仕掛け、鳥栖はキープ力のあるFWにボールを集めて、攻撃を組み立てた。前半16分、野田が放ったロングシュートはバーを直撃、その2分後にはクエンカのシュートがポストを叩いた。
先制したのは鳥栖。前半25分に右サイドを崩されゴールを割られ、同41分には左サイドからクエンカに2連続ゴールを許した。その直後、GK秋元を中心に選手が自陣中央に集まり檄を入れると、同43分、右サイドのクロスからシュートを立て続けに浴びせて、松田天馬がネットを揺らし1点差に詰め寄った。
後半は一進一退の攻防の展開が続いたが、スタジアムを埋め尽くした湘南サポーターの声援が選手の背中を押した。同12分、松田のクロスに坂圭祐が頭で合わせ、こぼれ球を古林将太が押し込んだ。
次の1点が勝敗を決定づけるとあって、FWの山崎凌吾は前線から相手GKへプレスを仕掛けてミスを誘い、DF陣はボール保持者を追い越して攻撃に参加するなど湘南らしさを発揮した。
勝ち越し点を奪えないまま終了と思われたアディショナルタイムに試合が動いた。セカンドボールを拾って、畳み掛ける攻撃を仕掛けた鳥栖にゴールを割られてホイッスル。勝ち点を拾えなかった。
試合終了後、ゴール裏のサポーターが掲げるクラブへのメッセージを込めた横断幕の前で選手が一礼すると、この日一番のベルマーレコールが沸き起こり、控室に引き上げる最後の一人が見えなくなるまで延々と続けられた。
次節は24日、敵地で14位のベガルタ仙台と対戦する。
平塚版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>