大磯で生涯を閉じた明治時代の教育家・新島襄(1843〜90年)の遺徳を偲ぶ碑前祭が、命日にあたる1月23日(木)に同町内にある終焉之地碑庭園で行われる。新島永眠から130周年に当たる今年は、一般も入場できる講演会やコンサートが聖ステパノ学園の海の見えるホールで開催される。入場無料。
同志社大学の設立にむけ奔走していた新島は志半ばで病に倒れ、明治22(1889)年12月から大磯海岸に近い百足屋(むかでや)旅館の別館・愛松園で療養生活を始めた。しかし病は回復せず、翌年1月23日に46歳の若さで他界。最期を看取った妻・八重に残した言葉は「狼狽するなかれ、グッドバイ、また会わん」だったという。終焉之地碑は昭和15(1940)年に新島の門下生らにより旧百足屋の敷地内に建てられた。碑文は、愛弟子だった徳富蘇峰が揮毫した。
碑前祭は学校法人同志社の主催で毎年開催。同大卒業生や関係者、大磯町民らが参列し、午後2時20分から碑前に黙とうや讃美歌、詩吟などを捧げ、献花を行う。会場は、国道1号線「照ヶ崎海岸入口」交差点そば。
講演会とコンサート(午後3時15分)は「新島の悲願、新島の情熱」をテーマに同法人の八田英二総長・理事長が講演し、4時5分から同大卒業生のシンガーソングライター・伊藤誠氏が出演するコンサートが開かれる。事前申し込み不要で、先着200人。問い合わせは法人事務室の村井さん【電話】075・251・3006へ。
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