新型コロナウイルスの影響で3月2日から31日まで休館していた平塚市の中央図書館が4月1日に再開した。中央図書館の職員によると、約1カ月ぶりの開館となった1日午前中の館内は混み合ったという。
長時間の滞在は感染のリスクが高まるとして、閲覧室の利用を制限し、雑誌などの閲覧もできない状態で再開させた。職員は「『やっと開けられた』という思いと『感染の不安』が入り交じり複雑な心境。用意していたイベントも開催できず残念」と話した。
茅ヶ崎市から訪れていた親子は「休館中は借りた本をいつ返せば良いのか分からなかった。ウイルスが不安なので長時間いないようにする」と足早に立ち去った。
市はウイルス感染症まん防止のため再び図書館の休館を発表した。期間は4日から19日まで。開館はわずか3日で終了した。休館期間中でも予約資料の貸出・返却は可能という。
博物館に新館長
同じく1カ月ぶりの開館となった博物館。4月1日付で新館長に就任した栗山雄揮さんにとっては波乱の船出となった。
プラネタリウムは当面の間休止。春期特別展を開催しているが、来館者は少ないという。「企画を用意してきた担当者もがっくり。関連の行事も見送ることにした」と肩を落とす。
美術館は動画公開
休館明けた1日の美術館では、30人弱が来館した。4月5日までの会期で開催していたロビー展は1カ月休止だったが、動画投稿サイトYouTubeで作品の紹介や製作者インタビューを公開した。再開したことについて職員は「市外の利用者や高齢者の利用も多い。アルコール消毒の量も充分ではない」と不安をもらす。
市は博物館、美術館ともに4月19日までの土・日を休館することを決めた。平日は開所する。
【4月4日起稿】
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