日本武道館で3月19日・20日に開催された「第43回全国高等学校柔道選手権大会」で、金目中学校柔道部OBの五十嵐健太さん(桐蔭学園高2年・60kg級)、平野蒼空さん(同2年・73kg級)、林壮真さん(明治大学付属中野高2年・60kg級)の3人が、それぞれの部門で3位に入賞した。金目中からは他に5人が同大会に出場。8人のOB・OGが一堂に会す快挙を成した。
60kg級に出場した林さんは練習量と粘り強さが持ち味。準々決勝では昨年の全中1位の選手と対戦するも、延長戦を粘り勝ち。続く準決勝では組手の巧い選手に場を制され敗退し、3位入賞となった。林さんは「全国大会は初めて。みんなで出場出来てうれしい」と振り返る。
同じく60kg級の五十嵐さんは中3で国体優勝を果たした技巧派の選手。2・3回戦と延長戦を戦い、続く準決勝でも延長戦にもつれ込む。一瞬の隙をつかれ、開始直後に投げられてしまった。「優勝を目指していただけに悔しい」
73kg級の平野さんも中学では国体優勝を経験。攻めと守りのバランスが良いしなやかさが売りの選手だ。準決勝までなかなか決まらない戦いが続き体力を消耗。延長戦で内股一本を取られた。平野さんは「あくまで目標は日本一」と悔しさをにじませた。
ここが柔道の原点
3位入賞の3人と惜しくも初戦で今大会優勝選手に敗れた宮田大聖さんは、大会翌日に金目中柔道部の恩師・真田州二郎監督のもとを訪れた。
疲労で動かない身体にも構わず、後輩たちの練習に混ざりアドバイスをする4人。結果報告を聞いて真田監督は「まず8人によく頑張ったと伝えたい」と話す。「小学校でやっていた”楽しい”柔道から、中学校では”勝つための”柔道に変わる。苦しいときもあったけれどそれを乗り越えたからこその成長がある」と振り返る。
五十嵐さんは「真田先生には柔道だけでなく人間的な部分も鍛えてもらった。それは高校でも生きている。ここは僕たちの柔道の原点」と話した。3人の選手が口をそろえるのは「次の目標はIH優勝」。金目中柔道部の卒業生からこの夏も目が離せない。
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