平塚市博物館横に展示されている「D52型403号蒸気機関車」の車体の美化を目的に、市民や平塚駅職員ら有志による清掃・塗装活動が5月10、11日の2日間にわたり行われた。
市が旧国鉄から借り受け、同機関車が平塚に移されてから今年で50年。市によると、以前は市民有志による清掃が実施されてきたが、近年は有志の高齢化により「ここ10年ほどは手付かずの状態。汚れや傷みが目立っていた」。
そこで市は、鉄道ファンが集う湘南平塚鉄道研究会や、平塚駅職員らに声を掛け、今回の活動を実現。2日間で約30人が参加し、ペンキで両手を真っ黒にしながら、全長21m、高さ4mの機関車の塗装に奮闘した。
403号機は1945年3月18日、山口県の日立製作所で製造された機関車。勾配の多い御殿場線などで、貨客の輸送用として活躍した。68年6月末日に引退するまでの23年間で、走行距離は地球27周半にあたる110万97・7Kmにおよんだ。
68年7月1日、御殿場線の電化にともない、その任務を終えた同車はスクラップにされる計画だったが、これを憂いた平塚のSLファンが保存活動を展開。熱意が実り、69年11月に市に貸与された。
父親が保存活動に参加していたという同研究会の大津誠代表(60)は「多くの人に見に来てもらいたい。いつか汽笛を鳴らせるようにできれば」と話していた。
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