大磯・二宮・中井版 掲載号:2017年9月1日号 エリアトップへ

梅沢海岸の清掃活動「うみぴか」の発起人となった 田原 靖夫さん 大磯町在住 52歳

掲載号:2017年9月1日号

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相棒の海に恩返し

 ○…「一人で旗を振って誰か関心を持つだろうか」。心配もあったが、二宮町の梅沢海岸で拾い集めたごみを分別していると、初老の男性が「ご苦労さまです」と声をかけてくれた。「天気も良く、温かい雰囲気になってこれならできる」と決めたのが半年前。同海岸でボランティアによる月1回の清掃をスタートさせた。賛同した友人のライターが活動を「うみぴか」と命名。8月最終日曜日の実施で5回目となり、地域住民や親子連れなどが参加した。

 ○…「サーファー院長」として海に親しみ、住まいと施術院を構える大磯町の北浜海岸を中心に海岸の美化運動に取り組んできた。きっかけは、ある年の台風。浜に流れ着いた大量のごみを処理しきれず、重機で掘った穴に埋められていく光景に心が痛んだ。サーフィン仲間や同級生らに呼びかけるとすぐに大勢の同志が集まり、「みんな同じ気持ちでいたのが嬉しかった」と振り返る。1998年から毎月第1日曜日を「大磯ビーチクリーン」の日と設けて活動を続ける。

 ○…二宮で青少年時代を過ごす。ジャングルジム代わりに消波ブロックで遊び、二宮中学の野球部では学校の下から大磯ロングビーチまでの海岸ランニングで汗を流した。中学2年の時に友人の兄の影響でサーフィンを始め、のめり込む。全日本選手権などに出場し、プロを目指してサーフィン修業にハワイへ渡った。しかし、腰を痛め、マッサージ師の道へ。地元で波に乗りながら、トレーナーとして大会出場選手のメンテナンスや後進の育成、地震被災地でのマッサージボランティアなどにも勤しむ。

 ○…ビーチクリーンで回収したごみの行方が気になり、家族とともに長野県の最終処分場まで見学に行ったことがある。「自分の目の前からごみが消えればいい訳ではない。良い環境や自然の中で人間もより良く生きられる」。186cmの長身に大きく熱いハートで海へ恩返しをする。

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