大磯町の田原靖夫さん(57)・ありいさん(30)親子が、8月20日(土)から宮崎県で開催される「第56回全日本サーフィン選手権大会」へ出場する。10年ぶりに全国に挑む父・靖夫さんと、前回大会のロングボードウィメンクラスの覇者で連覇を目指す娘・ありいさん。親子それぞれの挑戦の夏が始まる。
日本サーフィン連盟主催の同大会には、全国の支部から代表選手が出場し19の競技種目で優勝を争う。田原親子は湘南西支部に所属している。
ロングボードマスタークラスに出場する靖夫さんは、2012年以来10年ぶり8回目の出場。中学生からサーフィンを始め、全日本選手権にも17歳から22歳まで連続出場。プロを目指したが、腰を痛めたことをきっかけにマッサージ師となり、地元で波に乗りながら後進の育成やビーチクリーンなどの活動を続けてきた。東京五輪の施術ボランティアに参加するために大会出場を封印していたが、昨年の夏に無事務め上げたことでエントリーを再開。ところが椎間板ヘルニアに襲われ、昨年12月に手術をすることに。退院後もリハビリに追われ、今年5月の支部予選までほとんど練習ができなかったが、「出るからには勝ちたい」とベストを尽くし2位に入賞、全日本への切符を手にした。大会に向けて「根を詰めて体に負担をかけないようにしている。宮崎の波を楽しみながら、過去最高成績のラウンド3以上を目指したい」と意気込む。
4度目の出場となるありいさんは連覇に向けて、高難易度の大技の完成度を高める練習に励む。仕事から帰宅後に大磯の海へ出て、休日は波の様子次第で県外にも遠征。「前回優勝者として注目されるプレッシャーもあるが、それにとらわれて力まないよう自分の納得のいくサーフィンをして連覇を目指したい」と抱負を語った。
夢を引き継ぐ
靖夫さんの影響で物心ついた頃にはサーフボードに触れていたというありいさん。働きながらプロトライアルにも挑戦し、父の果たせなかった夢を引き継ぐ。今回、共に全国へ挑む支部代表となった父に「とにかくケガをしないで頑張って」とエールを送った。靖夫さんは「2人で全日本に出場できるなんて夢のよう。ありいにはサーフィン史に名を刻むような選手になってほしい」と心からの笑顔を浮かべた。
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