大磯小学校150周年記念事業実行委員会と大磯小学校PTAが制作した冊子『大磯小学校開校150周年記念誌×PTA広報誌いそかぜ12月号』が昨年12月に完成し、現在数量限定で有料頒布されている。フルカラー、61頁。
ボリューム満点の内容は10月に開催された記念音楽祭「磯フェス」のレポート、150年の歴史を貴重な文献から紐解いた歴史ページ、現在の大磯小の姿を伝える広報誌『いそかぜ』ページの3部立て。子どもたちが歴史を身近に感じられるよう、昔の白黒写真をカラー化したり、陸上競技のタイムなどを掲載したり、過去と現在を比べられるよう工夫した。
デザインを担った笹田美帆さんは歴史ページの編集も担当。「歴史家ではない私たちが磯小の歴史を知ることができるのは、これまで歴史を編纂してくれた先人たちの文献があるから。今の子どもたちと残された文献をつなぐのが私たちの役割だと思った」と話す。
圧巻の情報量は、今と昔をつなぎ合わせる作業の賜物だ。笹田さんは1924年〜40年頃に発行された文集『磯の光』にたびたび記載があった「学校林」と呼ばれる松林の住所を『大磯小学校八十年史』の記述のほか、法務局への問い合わせを経て町有地だと突き止めた。許可を得て足を運ぶと、現在は20mほどの高さのヒノキ林になっていたという。「もともと植わっていた松は戦争のときに建材に使ったと実際に木材を運んだ人に話を聞くことができた。今と昔がつながった不思議な瞬間だった」と目を輝かせる。
ほかにも、『いそかぜ』の人気コーナーでもある俳句を、鴫立庵の庵主に選句してもらう企画を掲載。もともと『磯の光』に鴫立庵庵主の選句による俳句投稿ページがあり、約100年ぶりに大磯小と鴫立庵との縁が復活した。
記念誌は二次元コードから申し込み可能。
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