平和と復興願い込めた鶴 二宮 ガラスのうさぎ像に飾る折鶴、東北被災地にも
二宮町の平和と友情のシンボルである二宮駅南口に建てられているガラスのうさぎ像。現在、同像に飾り付ける折鶴の準備が進められており、22日には二宮町の町民会館を会場に作業が行われる。今年は3月に発生した東北地方での震災を受け、折鶴の一部約2000羽を仙台に届ける予定。折鶴には、平和への願いとともに原発事故の早期収束と被災地復興への願いも込められる。 昨年、建立されてから30回目を迎えたのを機に町民たちが平和への願いを込め約8万羽の折鶴を像の周りに飾り付けたのが最初。 「今年は昨年とは思いの強さが違います」と話すのは、ガラスのうさぎ像を千羽鶴で飾る活動をしているメンバーの萩原さん。「私たちは、戦争の悲惨さ、原子爆弾の怖さを後世に伝え残すことが使命と思い活動しています。3月の震災で、同じ日本に住む多くの人々の命が失われました。また、原発事故では多くの方の日常生活が奪われ、今もなお不自由な生活を送っている方がたくさんいます。鶴に込められた平和と復興への願いが被災地に届けばと思います」と話す。
折鶴活動は、二宮町内の小学校や中学校、高校の児童や生徒のほか老人会、商店街、各種サークルなど様々な団体や個人に協力を呼び掛けている。萩原さんあてに様々なところから折鶴が届いている。また町内だけではなく、横浜市内の小学校からも数千羽の鶴が届けられるなど活動の輪は広がりつつある。「たくさんの人にこの思いが伝わっていけばうれしい」と萩原さんは話す。
展示は8月1日〜15日。また、8月5日、ラディアンを会場に行われる平和と友情の集いに合わせて二宮町を訪れる、ガラスのうさぎの作者でもある高木敏子さんがガラスのうさぎ像にも立ち寄る予定。
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