新島襄の遺徳偲ぶ 命日に大磯で碑前祭
NHK大河ドラマの主人公・新島八重の夫で、同志社大学創設に尽力した新島襄の碑前祭が1月23日、大磯町で開かれた。命日にあたるこの日、終焉の地となった国道1号線沿い照ヶ崎海岸入口の信号脇にある碑には多くの人が駆けつけ、故人の遺徳を偲んだ。
同志社大学の八田英二学長が「彼が蒔いた種は大きな枝となり、花を咲かせた。襄のような人間が育つよう、教育に専念していきたい」と式辞を述べ、参列した大学関係者や大磯町民らが新島襄作の詩を朗詠するなどした。挨拶に立った中崎久雄町長は、「教えを引き継ぎ、大磯も教育を最重要項目に掲げて取り組んでいきたい」と述べた。
碑前祭後には、記念講演会が保健センターで行われ、作家で評論家の保阪正康氏が「八重と新島襄」をテーマに、八重の女性像や襄の唱えた建学精神などについて語った。
キリスト教の布教、明治期の教育に功績を残した新島襄は、1890年1月23日、療養のために滞在していた大磯の百足屋旅館で永眠。旅館の跡地で、現在の照ヶ崎海岸入口交差点のそばに「新島襄先生終焉の地」の碑が建てられた。
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