神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

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開局20周年を迎えたFM湘南ナパサの制作担当長を務める 奥原 賢司さん 茅ヶ崎市在住 40歳

公開:2014年7月11日

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情報で地域をつなげる

○…平塚市に拠点を置くコミュニティ放送局として、大手の民放ラジオとは一線を画したローカル情報を大磯町・二宮町を含む近隣市町に届けている。「情報で誰かと誰かがつながる、接着剤のような存在になれれば」。インターネットやスマートフォンの普及でラジオの聴取環境が一変する中でも、「コンダクターは市民」という局の意義をぶれずに貫きたいという。

 〇…少年時代の遊び道具は、もっぱら家の中にあった家電製品。壊れたテレビを直したり、父が所有していたステレオや8㎜の映写機を見よう見まねで触ったり。機械いじりの経験が、PAエンジニアへの憧れを誘った。小学校では放送委員会に所属し、機材に囲まれた放送室が自身の居場所に。「実は給食が大の苦手で、放送委員なら給食の時間を抜け出せるっていう理由もあった」と舌を出す。

 〇…専門学校時代、ナパサの開局イベントに学生ボランティアとして携わったことが同局との出会いだった。「昔は世間知らずで傍若無人。昨年亡くなった大先輩のプロデューサーと大喧嘩して、2年くらい口をきいてもらえない時期もあって」と懐かしむ。開局翌年に阪神淡路大震災が発生し、その後も中越沖地震、東日本大震災と3度の震災が列島を襲った。「被災地の状況だけでなく、この地域に住む人たちが知らなければいけない情報を伝えることが大切なんじゃないか」。緊急時の情報伝達手段となるラジオだからこそ、震災の度にコミュニティ放送のあるべき姿を自問自答している。

 〇…街中でナパサを知る子どもたちに出会うことで、地域への浸透を実感できることが嬉しい。番組を支える屋台骨としてはもちろん、震災以降は自身がマイクの前に座る機会も。「音を通して色や景色、スタジオの空気感まで見えるような、想像力をかきたてる番組を届けたい」。多くの市民パーソナリティやボランティアと共に地域の今を伝える。
 

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