二宮町は、2017年度当初予算の編成にあたり、2次査定までの編成状況を公表した。一般会計と特別会計を合わせた歳入・歳出の要求額には3792万7千円の差があり、財源不足が生じている。
予算編成では、昨年11月から12月にかけて政策総務部が要求額の1次査定を実施。年明けから町長と副町長による2次査定を行った。
当初の歳入と歳出には約6億2800万円の歳出超過となる隔たりがあり、1次査定の結果、差額は半分近くまで縮んだ。2次査定後の歳入予算額は155億6915万8千円、歳出予算額156億708万5千円。まだ約3800万円の財源が不足しており、財務課は最終調整を進めている。
町が示した財政見通しによると、個人所得の停滞や人口減少にともない、歳入の柱となる町税は17年度も減少する見込み。歳出面では少子高齢化対策などにかかる扶助費が年々増加し、特別会計への繰り出し金が肥大化する傾向にある。
こうした厳しい財政状況のもと町は、新規事業については他の事業の廃止または見直しを条件にするべきと判断。予算の効果と方向性、優先順位などを見定めて事業の見直しを図ると同時に、「町民に対して説明責任を果たすことができる予算」を組むことなどを編成方針として打ち出した。
重点事業には子育て世代包括支援センターの設置、シティプロモーションと情報発信力の強化などをあげている。
予算の組み立てに透明性を持たせるため、町は16年度予算から編成過程の公表を始めた。17年度予算の編成状況は町ホームページで見ることができる。
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