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捕獲鳥獣を地域資源に 大磯でワークショップ

経済

公開:2019年9月13日

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イノシシの食肉処理の工程を学ぶ参加者
イノシシの食肉処理の工程を学ぶ参加者

 農作物などの被害対策で捕獲されたイノシシの食肉処理方法を学ぶワークショップが、9月1日に大磯町西小磯の農地で開かれた。捕獲鳥獣を利活用したビジネスモデルの構築をめざす武藤稔さん=人物風土記で紹介=が企画し、町内外から狩猟初心者や解体に関心のある11人が参加した。

 きっかけを武藤さんは「大磯には解体施設がなく、捕獲しても産業廃棄物として処理されている状況。これを何とか活用する方法を探るとともに、狩猟を始めた人が直面する獲物の解体に対する不安を少しでも減らせたらと企画した」と説明する。今年度から大磯でイノシシの駆除を始めた(株)ForestersPro(高橋聖生代表)と5月から準備を進めてきたという。「今回のイベントは地域の有害獣を地域資源として回す取り組みの第一歩。ここから収益化や産業の創出、地域貢献などにつなげていきたい」と抱負を語る。

ジビエの処理学ぶ

 ワークショップでは、大磯町内で捕獲されたイノシシ8頭を使って食肉処理の工程を学んだ。武藤さんの狩猟仲間で、栃木県で家畜の食肉処理をしている秋澤陵平さんが手本を見せ「野生動物は外皮にダニや泥、糞尿などが付着しているため、食肉にする場合、先に皮をはいでから解体する、外皮に触れたナイフは消毒するなど衛生面で十分な注意が必要」と注意点を語った。参加者は講師たちの指導の下、実際の解体に挑戦。額に汗をにじませながら真剣な表情で作業に取り組んだ。

 ワークショップ終了後にはBBQインストラクターの早野健介さんによるアメリカンスタイルのバーベキューが行われ、武藤さんは「許可された処理施設でないため、ここで解体したイノシシ肉を食べることはできないが、塊肉を使うアメリカンバーベキューの温度管理や衛生管理は菌や寄生虫対策が必要なジビエの調理に役立つ。この機会に学んでほしい」と参加者に呼びかけた。

 都内から参加した27歳の女性は「食肉処理に興味があり友人と参加した。スーパーなどで見る肉の部位が認識できて、命を頂くことを実感した。みんなが経験するべきでは」と感想を述べた。

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