ボッカ駅伝25周年 歩みを語る冊子を配布
日本で唯一のユニークな山岳駅伝「丹沢ボッカ駅伝競争大会」が6月5日(日)、25回目の記念大会を迎える。今年の参加は90チーム。午前9時に県立秦野戸川公園をスタートし、ゴールの花立山荘をめざす。
歩荷(ボッカ)とは山を越えて荷物を担ぎ上げる運搬業者の名称。選手は小石を詰めた荷をタスキ代わりに、全長6187m・標高差1010mの登山道を4人でリレーする。クラスは重量40kg男女・20kg男女(各18才以上)・20kg高校生・10kg女子(15才以上)の4つ。背負い上げた小石は、後日、登山道整備のボランティア活動に使用される。
始まりは昭和62年。当時「大倉尾根はきつい」と言われており、主要ルートの登山者が少なかった。そこで山荘管理者と登山愛好家が人を集める一計を案じ、体を鍛えて仲間の結束を強めることができる「駅伝」を行うことにした。
今年は東日本大震災の影響でイベントが軒並み中止されている中、同大会実行委員会は「何か行動しなければ」という思いから開催を決めた。大会を楽しみにしている参加者は多く、高校の部活動になっているチームや県外のチーム、外国人留学生のチームもある。運営スタッフも、登山愛好家や選手としては引退した人などが約250人ボランティアとして協力している。
大会会長の吉田征雄さんは「丹沢を愛する仲間の輪を広げていく大会にしていきたい。選手の皆さんが景勝を楽しみながら、無事に走りきっていただくよう願っています」と話していた。なお今年は記念として、会場で配る大会冊子の巻末にこれまでの駅伝の歩みを記載している。
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