新東名高速道路の秦野市から山北町までを担当するNEXCO中日本秦野工事事務所は、今秋から、秦野市上地区の地権者らと用地交渉に入った。これにより、西・北・東地区に続き市内の該当区全域で交渉が開始された。
秦野市内を走るのは10・9Km、面積は約86万平方メートル。インターチェンジ(IC)とサービスエリア(SA)が設置される。秦野SA(仮)は上りは戸川、下りは横野にできる予定。面積は各6・7万平方メートルで、海老名SAとほぼ同じ。市は、SAなどから直接乗り降りできる(ETC搭載車限定)スマートインターチェンジの導入を要望として上げている。市担当部署は「良好な農地、観光資源を活かした産業の振興につなげたい。また、物流コストの削減などによる地元工業の安心材料になる」と話している。
11月30日現在、用地の35%程度、地権者が了承。それに伴い、各地で埋蔵文化財の試掘が始められている。秦野市を含む御殿場ジャンクションから伊勢原北IC区間は平成32年度に完成予定。NEXCO中日本では、早いところで来年度内の工事発注を目標にしている。
市は新総合計画の中で、新東名など高規格幹線道路の整備を踏まえた土地利用を、「土地利用の基本方針」のひとつに位置付ける。今年4月には新東名周辺整備担当という新部署、6月には庁内に検討会を設けた。10月には秦野商工会議所、JAはだのとともに東北自動車道の佐野藤岡ICを視察。懇話会の設置や具体的な構想などは今後話し合っていく。
【新東名高速道路】
予定路線は東京都から愛知県までの約300Km。東名高速道路の慢性的な渋滞の解消や大規模災害時の代替路、緊急輸送路として期待されている。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)につながり、厚木秦野道路(国道246バイパス)も計画通り進めば、既存の東名高速道路に加え、市には3本の高規格道路が通る。
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