30年続く地区の運動会 東田原の自治会が主催
市内東田原で、地域独自の運動会が長年にわたり開催され続けている。毎年10月頃に東田原自治会連合会が主催する「東田原地区大運動会」は、今年で開催30年目。地区単位での運動会がこれほど長く続いている例は珍しいという。
運動会を始めたきっかけは、今から40年ほど前に株式会社山本海苔店が東田原で工場を操業したこと。同社のグラウンドが地域で使用可能だったため1983年、当時の自治会役員らが「地域の運動会でも始めてみようか」と企画したという。現会長で初回から参加している西村均さんは「当時の役員の多くが亡くなってしまい、初回時の事情は不明なことも多い。その後グラウンドは場所を変えたけど、競技は今とほとんど変わっていないんじゃないかな。こんなに続くとは思わなかったよ」と振り返る。
チームは同地区の下宿、井之城、中庭が単独で参加。住民の少ない八幡、前原、象ヶ谷戸の3地区は合同の旭チームを組み、計4チームで争う。30周年を迎える今年はチームカラーの大旗を全チームが新調。「30年近く使ってきた旗だから名残惜しいけれど、捨てるわけじゃないし、心機一転だよ」と西村さんは話す。
今年は10月21日(日)に開催で、地区の住民なら誰でも参加できる。みんなで楽しめるように借り物競争やゲートボール、綱引きなど、レクリエーション制の高いもの競技が中心。半被、非常用リュック、水の入ったポリタンクをタスキ代わりにリレーする防災訓練競争といったユニークな種目もある。今回は幼児から長寿会の会員といった幅広い世代が400人以上参加する予定で人数は徐々に増えているという。西村さんは「昔は人口が少なくて同じ人が何度も繰り返し競技に参加していることも多かった。地域行事に参加してくれて本当にありがたいよ」と笑う。「やっぱり地域の繋がりって大事だと思うんです。親睦のためにも続けていきたいですね」と話した。
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