団結力強化で地域防災 市内全消防団員が研修
秦野市の消防団員全390人(2月4日時点)が、2カ年計画で県消防学校の消防団教育課程初級幹部科研修を受講している。消防団員全員が同研修を受講するのは県内自治体では初めて。
東日本大震災では救助や復旧活動など大きな役割を果たした消防団。震災以降、市内消防団でも「消防団力」の強化を図りたいという声が高まり、講習会などを通じ知識の強化に努めてきた。
そんな中、昨年2月に初めて開催された消防団員と消防本部の意見交換会の席で「知識は強化されたが、消防本部のサポートという役割が強い消防団が、災害時に十分な活動ができるか不安」との声が重なった。
団結力強化の面から、「全団員参加訓練」にこだわった市消防団。団員の提案で「県消防学校の研修に全員で参加できないか」と秦野市消防本部を通じ同校に問い合わせると「前例は無いが、消防団のあり方を考えると理想的。ぜひ実施したい」と返答があった。
研修は2012年・2013年度の2カ年計画。市内7分団36部を各年3日間に振り分け実施する。初日の2月3日は95人が厚木市にある同校で訓練を行った。団員は同校指導官の指導のもと、安全管理講習、実践的なチェーンソーの取り扱い、倒壊した建物からの救出・救護などを訓練した。朝9時から午後5時まで丸一日の訓練を終えた団員達の表情には達成感が。「非常にためになった」と口を揃えた。参加した団員の1人は「市消防団のスローガンは『今動き出す消防団』。これからも活動服に恥じない活動を続けたい」と力強く話した。
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