西田原 荒廃地を菜の花畑に 里地里山を育む会が整備
秦野市里地里山を育む会(浅見一義会長・約50人)が約15年前から整備を進めている西田原の里山で、昨年初めて種をまいた菜の花が花を咲かせ始めた。通常より開花が遅く、3月15日現在で1分咲きだが、間もなく約5000平方メートルの畑一面に黄色のじゅうたんが広がる光景が楽しめそうだ。
同会が手入れを行っている里山は、ゴルフ場秦野カントリー倶楽部入口ゲートそばの斜面。同地域は、湧水に恵まれていたが、荒廃した水田や畑、山林が目立っていた。同会が活動している場所も、高さ15mほどの樹木が鬱蒼としていて、暗く、不法投棄が多発していたエリアだった。
近所に住む浅見会長が、「自分たちの住む秦野の山をきれいにしよう、水をきれいにしよう」と立ち上がったのが約15年前。地権者に許可を得て、木の伐採やゴミの撤去、草刈りなどを全て人力で行った。すぐに噂を聞きつけた地域住民らが活動に参加するようになり、現在は、15家族約50人の会員が月1回集合し、手入れを続けている。
地域住民の憩いの場所に
整備を始めてから6年経った頃、「ここを地域の人々の憩いの場所にしたい」と河津桜とおかめ桜を植栽した浅見会長。同じ頃、活動に賛同した地域住民からしだれ桜の提供もあり、花咲く里山に変わりつつあった。
整備面積が約5000平方メートルになった昨年11月、菜の花の種約5kgがまかれた。種は風に乗って方々に広がり、自然な菜の花の群生が出来上がった。
浅見会長は「ようやくここまで来たという感じ。見ごろになるのを楽しみにしてほしい。皆さんが楽しく遊びに来られるよう、これからも整備を続けていきたい」と話した。
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