ハイブリッド発電機導入 空調用LPGで稼働
秦野市では、一時避難場所のうち中学校9校に、ハイブリッド型発電機と赤外線暖房機、LEDバルーン灯光器を設置することになった。この発電機の燃料には今年度中に各中学に導入される空調用のLPG(LPガス)が利用される。
今回導入されることになった発電機は、LPGとガソリンで稼働するハイブリッド型。今年度中に市内の中学校に空調が設置されることに合わせ、その燃料のLPGを災害時に活用しようというもの。各中学校に1台ずつ配備される。大地震などにより停電などが発生した場合、現場で充填されているLPGなら繋げばすぐに電力が確保できるため、素早い対応が可能となると期待されている。ハイブリッド型なので、ガスが不足した場合は、ガソリンでも稼働できるという。
さらに同時に各校4台赤外線暖房機と、各1台LEDバルーン投光器も設置される計画だ。これらは発電機で起こした電気で利用できるようになるという。これにより市では、照明や暖房といった避難所に必要な機能の充実を図りたいとしている。導入にかかる予算として、今年度およそ3000万円の予算が計上されている。
民間や業界・団体と災害時協定を締結
秦野市では、民間企業や各種業界・団体、多自治体との間で、災害時における様々な協定を締結している。2006年には秦野電設協会との間で、避難所の電力応急復旧と仮設発電装置の設置に関して協定が結ばれていることに加え、株式会社アクティオとの間で、発電機や照明機器、仮設トイレ他のレンタル機材の提供を受ける協定も締結されている。市防災課では「避難所ですぐに使える自前の発電機を備えることは、万一の際市民の命を守るためにも重要。来年度以降、小学校にも同様の設備を整備していきたい」と必要性について話した。
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