広畑ふれあいプラザ 学校教科書で大人が勉強 関心契機に地域人材発掘
広畑ふれあいプラザ(秦野市下大槻174の4)では小中学校の教科書を使って地域の大人を対象とした講座を初めて開催、現在参加者を募集している。地域でこうした取り組みを行うことは珍しいという。
この講座は6月7日(土)から22日(日)まで、同施設に隣接する広畑小学校青空ルームで開催される。参加費は無料。1時間だけの受講も可能。事前申込み制で、所有する教科書の冊数により定員になり次第締め切り(【電話】0463・77・6061)。
教科書は小学校と中学校の卒業生から供出されたものを使う。「是非気軽に参加していただき、今の教科書を手に取って、子どもに戻ったつもりで広げてみてほしい」と、担当する市高齢介護課の職員は話す。講座の目的は大人の生きがいづくりだが、それにとどまらず「今の子どもたちはこんな勉強をしているのかと、関心を持つことを契機に、地域に目を向けてもらえたら」と期待する。
講師は退職した教員らが中心だが、今回は広畑小学校の大草淳一校長も「先生」として教壇に立ち小学6年生の理科と社会の教科書を使って授業を行うという。大草校長は「初めての試みなので試行錯誤になると思うが、理科の授業では子どもたちの授業で使用した機材を持ち込んで、電気に関する実験などをするつもり。参加者同士のコミュニケーションを図るきっかけにもなれば」などと話す。
同施設では子どもたちが自由に学べる「ひろはた自習・相談室」という場を定期的に設けており、「講座を契機に教える側の人材の発掘につながれば」と話す。
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