末広地区の民生児童委員と自治会長が6月23日、本町公民館で初の情報交換会を行った。それぞれが持つ地域情報の共有や、災害時などの協力体制の強化が目的。
情報交換会の主催者である末広地区民児協議会・蓑島君江会長によると、同地区の自治会と民生児童委員が連携して活動する場面は少なく、情報共有ができていないことが課題とされていた。民生児童委員を対象とした事前アンケートでも、「自治会との連絡ツールが特に決まっていない」「自治会主催防災訓練の計画立案時に参加していない」などの意見が多数を占めた。高齢者や障害のある人といった要支援者などの情報を持っていても、それぞれ独自に活動しているのが現状で、蓑島会長が「何か起きた時のために協力体制を築きたい」と自治会に呼びかけ、初開催に至った。
当日は末広地区が含まれる本町地区の自治会連合会役員5人を始め、民生児童委員18人、自治会長14人の計37人が参加。2つのテーマで話し合いが行われた。
1つ目のテーマは、民生児童委員として自治会にどうのように参加しているか。焦点となったのは、民生児童委員が一人暮らしをしている高齢者の連絡先などを把握するための「もしものときの安心カード」。見たことが無いという自治会長も多く、「会長が代わるたびに伝えるべき」や、「自治会総会で、昨年はカードを活用して何件助かったなどの成果報告をして欲しい」などの声が上がった。
2つ目のテーマは、自治会長や自主防災会長と民生委員の間で情報共有をしているか。防災に重点を置き、情報共有の在り方や、避難時に支援が必要な住民への支援体制について、3者の連携強化が提起された。
今回の交換会を通して、双方とも結束力を強め協力していくことで意見が一致。蓑島会長は「初開催で不安もあったが、全員参加で良い話し合いができた」と、交換会を評価。今後も市の担当職員に出席を促しながら、開催を続けていく方針を示した。
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