秦野市が2012年度から5カ年計画で進めている『秦野市橋りょう長寿命化修繕計画』。5年目にあたる今年度中までに計39の橋りょうを修繕する予定だったが、15年度末までに修繕が完了しているものは18にとどまった。
秦野市では橋りょうや道路舗装の打換えなどを含めた維持管理費として社会資本整備総合交付金を国に要望していた。しかし交付金は年々減少し、今年度は要望額の半分ほどだった。国全体として事業量が増えており、配分が少なくなったのではないかと、市建設部担当者は推測する。
これにより市では予定を変更し、限られた財源の中でやり繰りをし、損傷の著しいもの、または緊急輸送道路に架かる橋りょうから順次修繕を進めていくとしている。老朽化が激しかった菖蒲地区と堀西地区との間にかかる田頭橋は、2013年秋から15年3月にかけて架け替えられた。総予算は1億3800万円。一方で、今年度に架け替え予定の矢ヶ滝橋(東田原)は延期されることになった。
現在リストにあがっている39の橋りょうは、「長寿命化のためのリストアップであり、耐震性は問題なく、すぐに修繕しなくてはならないものではない。引き続き国に対し補助金の交付を申請しつつ進めていきたい」と同担当者は話している。
秦野市は1970年代から80年代半ばにかけて、首都圏のベッドタウンとして人口が急増。これにともない道路や公共施設を集中的に整備した。現在市が管理する認定市道上の橋りょうの多くがこの時期に整備されたもので、今後橋りょうの寿命と言われる架設後50年から60年に、一斉に達する。そこで橋りょうの長寿命化と耐震化を目指し、『秦野市橋りょう長寿命化修繕計画』が策定された。
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