コロナ禍で不安を感じる子どもたちを笑顔にしたいと、250人以上が塗った秦野市内の風景のぬり絵をつないだ動画「ぬりえモーション」が完成した。動画共有サイト「ユーチューブ」で公開されている。
動画を企画したのは秦野市役所職員の大森祐介さん。新型コロナの流行で学校が休校になったときに「友だちと集まる機会がなくなってさみしい」という子どもたちの声を聞き、「映像の中だけでも楽しく遊んで欲しい」と、自宅から参加できる「ぬり絵」を募って動画を制作することに決めた。ぬりえモーションは「ぬり絵」と「エモーション」、「モーションピクチャー」を組み合わせて大森さんが考えた造語。「仕事で編集技術を学ぶ機会があったので、生かせればと思った」と大森さんは振り返る。
ぬり絵は「カルチャーパーク」など、秦野市内の子どもたちが利用する遊び場などの写真を加工して5種類を用意。以前から親交のあった渋沢小の荒谷舞教諭や知人らに協力を呼びかけ、6月からぬり絵の配布を始めた。荒谷教諭は「コロナ禍の中子どもたちと何ができるかを考えていた中で知り、参加させていただいた。ぬり絵をする児童たちから『秦野を明るくするんだ』という強い思いを感じた」と話す。
口コミで広まり、1歳から85歳の250人以上から約4百枚が集まった。市内在住の漫画家、鬼頭莫宏(もひろ)氏と市出身のアニメ監督、イシグロキョウヘイ氏も参加した。
11月20日に渋沢公民館で完成直前試写会を実施。鑑賞した和田真矢さん(上小3年)と近藤優希さん(同)は「自分の絵が出て嬉しい」と声を弾ませた。大森さんは「たくさんの方に協力いただき、人とのつながりを強く感じた。この動画をきっかけに秦野の魅力を再確認し、いろいろな形で楽しんでもらえれば」と話している。
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