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秦野版 公開:2011年7月16日 エリアトップへ

風船がつないだ縁 平沢在住の加藤さんが山梨の小学生と交流

社会

公開:2011年7月16日

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若草小学校2年生の子どもたちの前で鈴虫の話をする加藤さん(右)。自分が飼育したスズムシをおみやげに持っていった
若草小学校2年生の子どもたちの前で鈴虫の話をする加藤さん(右)。自分が飼育したスズムシをおみやげに持っていった

 ひらひらと舞い降りた種の袋が交流を生んだ――。山梨県南アルプス市立若草小学校の児童が飛ばした風船が平沢在住の加藤勝子さん宅に届いたことをきっかけに、6月30日、加藤さんが同校でスズムシの授業を行った。

 加藤さん宅にナデシコの種が入った袋が落ちてきたのは5月18日の正午頃。加藤さんの夫が庭の手入れをしていたところ、空からゆっくり降ってきたのだという。袋についた付箋には若草小学校2年3組の児童からの「心と命を大切に」というメッセージが。自身が山梨県韮崎市出身の加藤さんは「本当に、と夢のような気持ちでした。どうして、いつ飛ばしたのか知りたくて、すぐにお手紙を書きました」と話す。

 種は、同校の道徳教育の一環でその日の朝10時に全校児童521人が風船に付けて飛ばしたものだった。6月6日には、2年3組の児童全員と担任教諭から加藤さんに返信が送られてきた。そこには「仲良くなってほしいから風船を飛ばしました」「拾ってくれてありがとうございます」「お体に気をつけてください」「遊びに来てください」といった言葉がつづられていた。うれしくなった加藤さんが学校へ電話すると校長と話が弾み、加藤さんがスズムシを飼育していること、同校でちょうど2年生がスズムシについて学ぼうとしていることがわかった。そして、加藤さんが同校を訪問し、スズムシの話をすることが決まった。

 8年前からスズムシを飼育している加藤さん。今はじばさんずにも出荷しており、渋沢小学校でも講演した経験がある。6月30日に行われた若草小学校の授業には2年生全員が参加。加藤さんはスズムシの一生や飼育の仕方、雌雄の違い、秦野市のことなどを話し、真剣に聞いていた子どもたちからは「水は飲みますか」「スズムシはうんちをしますか」といった質問がなされたという。

 ナデシコの種は加藤さん宅で芽吹き、おみやげで持っていったスズムシの育て方について相談があるときには学校から加藤さんに電話がある。「子どもたちは大喜びで、風船を通じて神奈川が身近に感じるねと言っています」とクラス担任の青柳由美子さん。加藤さんは「宝くじに当たったようなものだと思っています。この縁を大切にしたいですね」と話していた。
 

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