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秦野版 公開:2011年11月3日 エリアトップへ

冬水田んぼの会 初収穫 稲を川向こうへ運ぶ装置も登場

社会

公開:2011年11月3日

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収穫した稲は吉田会長自作の滑車で対岸へ運ぶ
収穫した稲は吉田会長自作の滑車で対岸へ運ぶ

 「千村 冬水田んぼの会」(吉田嗣郎会長・約10人)が、四十八瀬川沿いの水田で初収穫を迎えた。今年5月末から休耕地を利用して耕作が始められ、4枚の田で米ともち米が作られた。

 同会が取り組んでいる「冬水田んぼ」とは、冬でも田に水を張っておくことで水生昆虫などの生き物の保全を目指す活動。環境に優しい農業として環境保護団体などを中心に全国的に広く行われている。

 この場所では昨年まで地主の谷政雄さんが米を作ってきたが、鹿などの被害により収穫が落ち込み休止。吉田会長はこの休耕地となった田を借りて、活動を開始した。同会メンバーを始め、谷さんや市森林づくり課の協力を得ながら作業している。今年も鹿被害に遭ったが、なんとか収穫にこぎつけた。

 10月27日には、収穫して乾燥させた稲の束を田から運び出した。田があるのは車が入らない川向こうで、両岸の間には36mの距離がある。そこで吉田会長が独自の装置を製作。両岸の木を鉄パイプで支えてロープで結び、滑車で荷を運ぶ仕組みだ。「こういうのがあると楽しいでしょう」と吉田さん。収穫した稲を滑車に乗せて運びながら「ようやくここまできました。来年も続けたい」と笑顔を見せた。会のメンバーの間でも「収穫したもち米を使って餅つきをやろう」と盛り上がっているという。

 楽しみながら行っている活動が生き物の保全にも結びつき、水田ではドジョウやカエル、ヤゴなどの生き物が多く見られる。
 

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