山小屋のお正月 鍋割山荘で初日の出
キーンと冷え切った空気に包まれる山小屋の早朝。白い息を吐きながら登山者が待ちわびているのは、房総半島の向こうから顔を見せるはずの初日の出。
表丹沢の鍋割山(標高1272・5m)の山頂にある鍋割山荘では、例年40人くらいの登山客が山小屋で新年を迎えている。
「10年以上続けて来ている常連さんもいる。84歳もいるし、最近の登山ブームで若い人も増えてきたね」というのは小屋主の草野延孝さん(64)。
鍋割山荘といえば、週末には300食以上出ることもある「鍋焼きうどん」が名物だが、大晦日には年越しそば、元旦にはお雑煮とおせち料理が振舞われる。なかでも登山者が楽しみにしているのは、この日のために担ぎ上げられた二斗樽の樽酒サービスだ。
かつては1回で100kg以上を担ぎ上げたこともあるという草野さん。現在でも70kg程度の食材や燃料は担ぎ上げている。「南アルプス、大島、富士山が一望できます。素晴らしいですよ」と笑顔を見せた。
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