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秦野版 公開:2013年6月27日 エリアトップへ

市教育委 体罰認定は4件 小中学生対象の調査結果

公開:2013年6月27日

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教育指導課がある市役所西庁舎
教育指導課がある市役所西庁舎

 大阪市立桜宮高校の体罰問題を受け、秦野市教育委員会が今年2月、市内の全小中学生と保護者を対象に行ったアンケート「部活動及び学校生活全般における体罰の実態把握に関する神奈川県緊急調査」の結果、同委員会が、4件の事例を体罰と認定していたことが分かった。市教育指導課が本紙の取材に答えた。通院を必要とするような緊急で重要な事例はなかったという。

 アンケート用紙は2月21日に1万2870人に配布。同月26日までに回収した。回答数は119通(小学校93通、中学校26通)だった。市教育指導課などでは緊急を要する事案に対応するため、回収後、速やかに開封作業を行ったという。

 回答総数のうち、「体罰を受けた」または「体罰を見た」という回答は40通。うち重複する回答を整理して、確認できた事例は31件。その他79通では、「体罰を受けていないし見てもいない」とする回答に加え、保護者などの学校教育に対する意見や考えなどが寄せられたという。

 市教育委員会は、寄せられた31件の事例について、体罰に該当するかの調査を実施。調査は事例に該当する小中学校長に個別に依頼。その報告をもとに、3月上旬から教職員等に一件ずつヒアリングを行ったという。

 このうち市教育委員会が体罰と認定したものは4件(小学校1件、中学校3件)だった。内容は、「アドバイスを聞く態度が悪かったので生徒の頭を平手でたたいた」、「反抗的な態度をとってきたので、襟元をつかみ壁に押し付けた」、「話を聞く態度が悪かったので、後頭部を手で押したため転んだ」、「落ち着いて授業を受けることができないことを注意し、鼻をつまんだ」。また、教職員へのヒアリングの中で、自分の指導が体罰にあたるかもしれないと自己申告した教職員もいたという。

「不適切な言葉にも指導」

 アンケートでは教職員の声が大きい、言葉づかいが悪い、ひいきする、叱り方が威圧的で強いストレスを感じるなどの回答も寄せられたが、今回の緊急調査は「身体への罰」を対象にしていたことから、これらの事例について市教育委員会は「体罰には当たらないと判断したもの」に分類したという。

 市教育指導課は体罰や、今回寄せられた回答を踏まえ、「体罰ではないが、言葉で子どもが傷ついたり、信頼を無くしたりしているケースがあることから、不適切な言葉にも十分注意をするよう指導した。今後は、各学校で『体罰によらない、信頼関係を元にした適切な指導』について、継続的に教員の意識を高めていく」と話した。

 同課及び市教育委員会はこのアンケート結果を受け、小中学校に対し学校長を通じて、3月初旬から中旬までに指導を行ったという。
 

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