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秦野版 公開:2013年10月10日 エリアトップへ

大秦町在住 高橋靖さんに秩父宮章 18年間 県陸協の記録部長

公開:2013年10月10日

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賞状を手にする高橋さん(右)
賞状を手にする高橋さん(右)

 秦野市陸上競技協会会長の高橋靖さん(78歳・大秦町在住)が、市内で初めて秩父宮章を受章した。第68回国民体育大会の陸上競技会が行われた味の素スタジアム(東京都)で10月5日、公益財団法人日本陸上競技連盟(日本陸連)の横川浩会長から表彰状が手渡された。

 高橋さんは10月8日、市役所を訪問し古谷義幸市長に受章を報告した。

 古谷市長は、秦野市の陸上競技発展に対する高橋さんの尽力に感謝を述べ、「これからも後輩の指導をお願いしたい」などと話した。

 秦野市出身の高橋さんは、高校から本格的に陸上競技を始めた。種目は短距離の100メートルと200メートルで、関東大会にも出場した。

 大学卒業後は28歳まで競技を続けながら、教員として市内や近隣の小学校に勤務。1995年の定年までの5年間、大根小学校で校長を務めた。

 定年後、知人の勧めもあり、県陸上競技会の競技委員会記録部長に就任。2013年3月までの18年間、その職責を果たしてきた。

 記録部長の重要な仕事のひとつに、県内で行われた公認競技会の記録用紙の整理がある。

 県内の公認競技会は、小中高校、大学、一般など年間で約150大会にのぼり、毎週月曜日には膨大な資料が各地から一斉に送られてくる。その記録用紙を1枚ずつ確認しながら、競技種目など決まった順に並べ替え、最新の記録を掲載する『陸上競技マガジン』に発送する。1つの大会の整理作業に5〜8時間かかることも珍しくなかったという。

 また記録用紙の一部は手元に残すため、膨大な資料を保管するためのプレハブ小屋を庭に2つ建てた。

 「陸上競技者にとって『記録』は何よりも大切なもの。いつも作業に追われて大変なこともあったが、使命感で続けてきた」。その重責を今年3月で後進に引き継ぎ、安堵の表情を見せる。

 長年の功績が讃えられての受章にも「多くの先輩や同僚がいる中で、私がもらって良いのかと」と複雑な胸中をのぞかせるが、「これまで頑張ってこられたのも家族の協力があればこそ。あらためて家族に感謝したい」と話した。

 秩父宮章は、日本陸連が功労者や功績者、勲功者、優秀競技者などに対して、その名誉を表彰するため制定された10個の章のひとつ。日本陸連あるいは加盟団体に功績があった人に贈られ、今年度の県内受章者は高橋さん1人だった。
 

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