全国報徳サミット開催 10月19日 市文化会館
二宮尊徳にゆかりのある全国18の市町村が一堂に会し、尊徳の教えである報徳仕法を将来のまちづくり、ひとづくりに活用しようと開催されている全国報徳サミットの第19回秦野市大会が10月19日(土)、秦野市文化会館で行われる(入場無料)。時間は午前9時から午後12時30分。
当日は午前9時からアルプホルン、和太鼓の演奏によるオープニングイベントで開会。その後、二宮尊徳の7代目の子孫にあたり、関西学院大学の講師を務める傍ら、親子をつなぐ様々な活動をしている中桐万里子氏を講師に、「豊かなひとづくり〜二宮金次郎に見る知恵〜」についての基調講演が行われる。
また、南小学校の代表児童のなたね油を搾り、火をつける等、尊徳が幼少時代に行っていたとされる作業を体験した学習発表や、同校有志児童約30人による合唱も予定。秦野市合唱連盟は文部省唱歌「二宮金次郎」を含む3曲を披露する。
最後には、参加する全国18市町村の首長や教育長が登壇する、パネルディスカッションも予定されている。各市町村代表者は1人ひとり尊徳の教えをどのように街や人づくりに活かしているのかなどの報告を行う。
屋外会場にはJAはだのや秦野市観光協会のブースが設けられ、市の特産品や加工品を販売。地場産野菜を使用した汁物も振る舞われる。参加市町村の紹介コーナーも設けられ、観光パンフレットも並べられる。
全国に広がる報徳仕法
全国報徳サミットは、全国報徳研究市町村協議会に加盟する北海道、福島県、茨城県、栃木県、神奈川県、静岡県、三重県の18市町村により行われている。第1回は1988年に尊徳生誕200年を記念して小田原市で行われた。
尊徳の教えを広めた安居院(あぐい)庄七(しょうしち)と草山貞(さだ)胤(たね)の故郷である秦野市は2001年に同協議会に加盟した。
「報徳仕法」とは江戸時代に疲弊した多くの農村を救済した二宮尊徳の「至誠」、「勤労」、「分度」、「推譲」という教えを指す。
二宮尊徳(幼名・金次郎)は農家の長男に生まれ、若くして両親を亡くし、親類の家に預けられた。そこで農業に励む傍ら、天災で荒れた土地を復興。田畑を小作に出し収入を上げ、生家の再興を成し遂げた。その手腕が役人の目に留まり、各地の荒地を再興するなどの依頼を受ける。功績が認められ幕府直属の役人となり全国610カ所の藩や群村を復興した。
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