名古木在住関野海斗さん アジア6カ国を転戦 有望ライダー22人に選出
県立秦野曽屋高等学校1年の関野海斗さん(15・秦野市名古木在住)が、2014年からアジア6カ国で初開催される「シェル・アドバンス・アジア・タレント・カップ」に参戦することが決まった。関野さんは現在、バイクチーム「Project(プロジェクト)μ(ミュー)7C(セブンシー)HARC(ハルク)」の一員として、全日本ロードレース選手権に参戦している。
アジア・タレント・カップとは、アジア地域出身の14歳から20歳の若手ライダーの発掘と育成を目的に開催されるオートバイレース。
所属チームから提案され、軽い気持ちで応募したという関野さん。選考会には、世界各国から800人近い応募があった。書類審査を通過したと連絡を受け、最終的に108人のライダーが、会場のセパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)に集結した。
選考会が開かれたのは10月14日、15日の2日間。緊張感が漂うレース前のサーキット場。ライダーたちは口数少なく、集中力を高めた。初めてのコースに戸惑った1本目、イメージ通りの走りができた2本目、無我夢中の3本目…「ここまできたら絶対に選ばれてやる」と強い気持ちで2日間走ったという関野さん。ライバルの中には、日本国内で自身よりもランキング上位の選手もおり、「無理かも」という不安を持ちながら結果を待った。そしてはっきりと聞こえたゼッケン番号と「カイト セキノ」というアナウンス。「正直びっくりした」と振り返る。
狭き門をくぐり抜けた22人のライダーは、2014年にカタール、インドネシア、中国、日本、マレーシア、インドの各サーキットを転戦する。同レースで好成績を残せば、関野さんの「将来の夢」という世界最高峰のバイク競技・世界ロードレースグランプリへの近道にもなる。
8歳からポケットバイクでレースに参戦を開始した関野さん。現在の愛車は、最高時速210KmのホンダNSF250R。
普段は学校があるため練習時間の確保は難しく、筋トレや柔軟体操、イメージトレーニングを繰り返している。高校も「夢を追う若者を応援したい」と協力的だ。担任の深澤由英教諭は、休日に教え子たちを連れてサーキット場に応援に駆け付けたこともあるという。
関野さんは今回、選考会と並行して、海外初レースとなるマレーシア・スーパーシリーズにも参戦した。10月18日時点で、同シリーズランキング1位を獲得しており、「残り2戦を全勝して、チャンピオンを狙います」と意気込んでいる。
鈴鹿サーキット(三重県)で11月3日(日)に開催される全日本が国内最終戦となる。「今年得た事をすべて出し切り、10位以内でのフィニッシュを目標にしたい。応援よろしくお願いします」と笑顔を見せた。
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