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秦野版 公開:2014年1月9日 エリアトップへ

手話サークルが40周年 「秦(はた)の会」 1月26日記念講演

公開:2014年1月9日

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手話の「I LOVE YOU」をする黄木さん(左)、五十嵐さん、鈴木会長(右)
手話の「I LOVE YOU」をする黄木さん(左)、五十嵐さん、鈴木会長(右)

 秦野市内で活動しているボランティア団体「秦野手話サークル秦の会」(会員数95人・鈴木倫子(みちこ)会長)が今年で創立40周年を迎える。1月26日(日)には市保健福祉センター3階多目的ホールで記念講演会「手話の魅力について」を開催する。時間は午後1時から3時30分で入場無料。

 同会は1974年に設立。聞こえない障害への理解を深め、1人でも多く手話で会話できる人を増やすことを目的に、週2回の例会を中心に活動している。市社会福祉協議会主催の「手話ボランティア講座」にも協力し、同講座修了者の受け皿にもなっているほか、聴覚障害者にも協力を受けて市内小中学校で福祉体験教室も行っている。

 聴覚障害者、健常者が在籍し女性会員が多い。40年に及ぶ活動にこれまで緑綬褒章、厚生大臣表彰、市民功労者表彰も受けている。

 25年以上前に入会し、過去に同会会長を務めた五十嵐容子さんは「こんなに長く続くとは思わなかった。長い間ひとつの目的を共有しているのでやりがいがある」と活動を振り返る。

 県の手話通訳者認定資格など、有資格者は少ない。「資格も大切だけれど、仲間と顔をあわせてコミュニケーションをとることが大切」と、例会では笑顔が絶えないという。

入会理由も変化

 これまで入会動機として多かったのが、高齢で難聴になった親や家族とのコミュニケーションの手段として、介護する子などが手話を覚えたいという理由だ。しかし最近では、自分自身のために入会する人が増えているという。それは突発性難聴などにより、突然聴力が大きく低下した人たちだ。

 ろう学校で社会参加へのコミュニケーション教育を受ける機会のある先天的な聴覚障害者と比べ、突然聴力を失った人は、周囲の人も距離を取るようになり孤独に繋がることも多い。それが原因で心の病になる人も少なくないという。

 同会にはかつてそのような状況にあった人もいる。例会で会員とのコミュニケーションを深め、一緒に笑い日を追うごとに表情が明るくなっていくこともある。黄木(おおき)文子さんは「突発性難聴などになった人は1人で悲しまないで。一度でいいから私たちの会に来てください」と呼びかける。

 会をまとめる鈴木会長は「福祉はその人の立場にならなければいけない」といい、「まだまだ手話を知らない人がいるので、私たちが広めていけるよう努力していく」と抱負を話した。

 一般の参加もできる1月26日の記念講演会では、東京都立中央ろう学校教諭の橋本一郎氏やNHK番組「みんなの手話」への出演歴もある箭内秀平氏を講師に迎え「手話の魅力について」をテーマに講演を行う。

 問い合わせは【電話】0463・77・4637へ。
 

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