第47回衆議院選挙は12月14日に投開票が行われ、小選挙区神奈川17区は自民党前職の牧島かれん氏(38)が11万8537票を獲得し勝利した。小選挙区で敗れた民主党元職神山洋介氏(39)は、7万9788票を獲得、重複立候補した比例南関東ブロックで復活当選した。17区では小選挙区制実施以降初めて自民、民主が議席を獲得する形となった。
牧島事務所には、屋外に200人以上の支持者が集まり吉報を待った。盤石の地盤から終始優位が伝えられていたこともあり、初当選の前回に比べ事務所は心なしか、落ち着いた雰囲気。午後8時過ぎ、テレビが早々に当確を流すと寒空に拍手と歓声が響き渡った。挨拶に立った牧島氏は深々と頭を下げた後、きりっとした表情を変えず「2期目も地元発展のため送り出していただいたことを肝に銘じたい。2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、県西がやらねばならないことはたくさんある。皆さんと一緒に頑張っていきたい」と抱負を述べた。
一方、捲土重来を期す神山事務所。小選挙区の敗戦が伝わると、支持者からは「あぁー」というため息が漏れたが、テレビを見入っていた神山氏の表情は動かないまま。「比例を待ちたい」と長期戦に備えた。待ちに待った吉報が届いたのは午前2時半すぎ。テレビが当確を伝えると事務所は涙と拍手に包まれた。次点との惜敗率は実に0・01ポイント差だった。2年ぶり国政復帰となる神山氏は「奇跡が起きた。改めて一票の重みを感じ、非常に緊張している」と話し「今の国政に地域経済、日常生活など身近な問題が伝わっていない。地域の実情に重きを置くべきだということを訴えたい」と力強く語った。
敗戦した共産党の吉田福治氏(59)は「安倍政権の危険性を知らせきれず、有権者に投票行動を起こさせる訴えが不十分だった」と選挙戦を振り返った。
秦野市内の投票率衆院選で過去最低
秦野市内では得票数トップの牧島氏3万4631票に次いで神山氏2万5017票、吉田氏7451票。比例票数は1位自民党2万3473票、2位民主党1万3460票、3位維新の党1万80票、4位公明党8187票、5位共産党7305票の順。
投票率は小選挙区51・74%で前回に比べ6・95ポイント減。衆院選では過去最低となった。
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