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秦野版 公開:2015年1月10日 エリアトップへ

更生保護の拠点が開所 市内初、県内4カ所目

社会

公開:2015年1月10日

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「時には親代わりとなって見守ります」と語る高橋センター長
「時には親代わりとなって見守ります」と語る高橋センター長

 刑務所や少年院を出所した人たちの社会復帰を支援する保護司の活動拠点として、「秦野更生保護サポートセンター」が12月24日、保健福祉センター内に開所した。市内は初、県内では厚木、横須賀、小田原に次いで4番目。

 犯罪者の更生を助け、犯罪予防のため保護観察に当たるほか、被害者支援などにも取り組む「保護司」。秦野市内にも39人の保護司がいるが、同センターが開所するまでは活動の拠点がなく、保護対象者との面談などもそれぞれが自宅で行っていたという。

 活動場所が自宅の場合、保護対象者のプライバシーへの配慮や、特に保護司が女性である場合などに身の安全を保障できるのかという疑問の声もあった。

 そのような現状を踏まえ、2013年10月に秦野保護司会(関野一三(かずみ)会長)が同センターの設置に関する協力要請書を市に提出。法務省で2008年度から更生保護の拠点づくりを進めていた経緯などもあり、検討の結果、市は保健福祉センター3階の団体事務室の一部(18平方メートル)を、施設使用料を免除して提供することにしたという。

 団体事務室は、市内の複数の福祉団体が作業や会議などのスペースとして利用している部屋で、同センターはその一角を間借りする形で開所された。そのため、対象者との面談などは同施設内の別室を借りて行うという。同会は、空き室があれば、いずれは独立した所に開所する意向だ。

地域にとって身近な存在に

 市内の公共施設の中で保健福祉センターが選ばれた理由は、人の出入りが多く、十分な駐車場があること。「人の出入りが多いため、利用者が人目を気にせず訪れることができるのでは」という配慮から選ばれた。

 同センターは昨年10月から仮開所し、12月24日から本格的に利用が始まった。開所時間は平日の午前10時から午後4時。8年以上活動経験のある保護司24人が当番制で数人常駐し、保護司相互の連絡・調整を行うほか、経験の浅い保護司の相談にも乗る。開設費用や運営費は横浜保護観察所から支給される。

 保護司歴27年の高橋ヨリ子センター長は「保護司の活動は地域の人にとって馴染みが薄いかもしれないが、センターを通してもっと身近に感じてもらえるようになれば」と話す。

 自治体ごとに組織される保護司会は全国に886団体。その活動を支える「更生保護サポートセンター」は446カ所(2015年度開設要求中含む)。県内では2011年10月の厚木が初。その後、横須賀と小田原が開所した。

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