久保寺(くぼてら)武尊(ほたか)君(北小5年)が、6月21日(日)に三重県で行われるフリースタイルモトクロス(FMX)の排気量50ccの大会「GO NUTS NO SHIT 2015」に出場する。昨年の同大会では、大人も含めたランキングで1位を獲得しており、今大会でも活躍に期待がかかる。
FMXとは、バイクでコースを走り、コース上に設置されたランプ(ジャンプ台)から飛び、最高到達点4mもの高さでトリック(技)を繰り出すスポーツ。同大会ではコースの使い方、技の難易度・数・完成度、いかに攻めているか、いかに楽しく乗っているか、スタイルの5つが評価点だ。
武尊君がモトクロスバイクに初めてまたがったのは3歳のとき。アクティブスポーツ好きの父・昌男さんがテレビ、雑誌でFMXに興味を持ち、実際に見に行ったが「見るよりやった方が楽しい」と思い親子でモトクロスバイクを購入。4歳からFMXをはじめ、自宅の敷地内にはランプとトランポリンが設置されいつでもトレーニングができる環境も整えられている。
武尊君と同年代のライダーは少ないが、昌男さんは「鉄のランプが飛べて多彩なトリックが出来るのは小学生で武尊だけ。技の難易度、スタイル、将来への期待を含め、誰の目から見ても日本一の50ccFMXライダー」と胸を張る。
10歳の少年が速度計もない競技専用機に乗り、時速30Kmでランプに突っ込み、華麗に宙を舞う。だが、大きなクラッシュを起こせば人生に影響する大けがを負うかもしれないリスクはFMXライダーに付きまとう。けがなく走りきるためにはスキルアップと、誰にも負けない情熱、磨かれた感性が不可欠であり、1つでも欠ければ昌男さんがGOサインを出すことはない。紙一重の戦いだからこそ成功の喜びは大きく、果敢に立ち向かう姿が他のライダーや業界を刺激している。
空中で決める技には、ハンドルを握ったまま足を離し、身体を水平にする「スーパーマン」や、ハンドルを離しシートを握り身体を伸ばす「スーパーマンシートグラブ」などがある。武尊君の得意技はスーパーマンをしながら手を離す「ホーリーマン」だ。空中ではマシンとの接着点はなく、相当の勇気と技量が求められるが、武尊君は「怖くない」。大会を前に「新しい技・ダブルグラブ(両手でシートをつかみ腕、脚を伸ばす技)をやりたい」と意気込みを語った。
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