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秦野版 公開:2015年8月15日 エリアトップへ

戦時中の秦野を知る 展示「戦争の記憶」開催中

社会

公開:2015年8月15日

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 秦野市桜土手古墳展示館(堀山下380の3)内のミュージアムプロムナードで、はだの史・発見展「戦争の記憶」が8月30日(日)まで開催されている。入場無料。子ども向けコーナーあり。月曜休館。

 市民から寄贈、寄託を受けている品や、市内の防空壕跡から出土した品、軍人慰問絵葉書、衣料切符、供出のポスターなど、市内の戦時中を知る資料60点以上が展示されている。

 毎年開催の「はだの史・発見展」の今年のテーマは戦後70年という節目もあり戦争の記憶とした。

 会場でまず出迎えるのは地下へ続く階段の吹き抜けに展示されている絹製の「東秦野村軍人後援會」の名が入った出征幟旗(のぼりばた)。展示ケースには国民服やゲートル、帽子、もんぺ、女性の割烹着、防災頭巾等が並ぶ。ガラスの瓶に詰められた手榴弾式「消火弾」も未開封の状態であり、中には当時封入された消火作用のある液体の薬品が入っている。

 さらに当時の教科書も残る。1941年に施行された国民学校令に先駆け、秦野尋常小学校では1年前から教育指導の研究発表会を県下で最初に開催。「どんな小さい子も、将来天皇のために命を捧げる小国民」と指導書をいち早く取り入れていた。理科の教科書では、航空学に関する内容、カタカナの勉強では戦地で勇敢に戦った兵士を題材にしたものなど、多くが軍国主義に染まった内容だ。展示を担当した市生涯学習課文化財班は「秦野もものすごい勢いで戦争に染まっていったのでは」と話す。

 年代順に並べられた出征時の写真では、徐々に質素になっていき、戦況や秦野の状況も推し測れる。当時の新聞からは都会の冬を暖かくするための木炭を学童も参加しての増産や、芋掘りを「ヨイ子(子ども)」が行ったという記述も見受けられる。さらに国防婦人会の襷や集合写真などから、国民総動員で行われたことがうかがえる。

 同班は「女性は被害者と扱われることがあるが、戦争が始まれば、女、子ども関係なく応援する側に回ってしまう恐さを感じてほしい。貴重な資料が多いのでぜひご来館下さい」と話した。

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