「2015全日本青少年空手道選手権大会」が8月22日に京都で開かれ、平沢在住の伊藤大地選手(13)が組手競技12歳男子+50kg級に出場。全国の並み居る強豪を破り優勝を果たした。
極真空手は、素早い突きや蹴り、肘打ちなどで相手に打撃を加える実践型の空手競技。伊藤選手は7月20日に行われた関東大会で優勝し、全日本大会への出場を決めた。
国際空手道連盟・極真会館(松井章圭館長)主催の2015極真祭の中で行われた同大会には、全国の各支部の代表選手約130人が参加した。伊藤選手が出場したカテゴリーは15選手のトーナメント戦。1分30秒間相手と打ち合い勝敗を決める。
「1番苦戦したのは1回戦だった」と伊藤選手。相手選手は172cm、70kg。伊藤選手は2013年の同大会で3位入賞していたため、相手選手は伊藤選手の試合の動画を観るなどして対策を練ってきていた。「自分より体が大きく、力も強かったけれど、根性で勝てた」。脚の故障や減量で体調は万全ではなかったものの、1回戦目の中で体の動きが良くなり、2回戦以降は、アッパーを効果的に繰り出し勝利を重ねた。
伊藤選手が所属する西湘支部の福田達也支部長は「負けることで勝者になる人もいれば、勝つことで敗者になる人もいる。本人が納得し、満足できるまで、慢心せずにまた一歩前に進んでほしい」と敢えて厳しい言葉を選び、エールを送った。伊藤選手も「次の試合に向けて気を引き締めていきたい。チャンピオンは保たないとチャンピオンじゃない。もっと上を目指さないと」と真剣な眼差しで語った。
日頃の稽古場所は市内の公民館や小田原の道場。小学校5年生の時から高校生に混じって練習に参加し、鍛えられてきた。稽古の無い日も自宅でベンチプレスやサンドバックを使い自主トレーニングに励んでいる。
伊藤選手の茶色帯には現在、白い一本線が入っている。これは黒帯の一歩手前の印。7月の関東大会後、福田支部長から黒帯への昇段試験を受ける許可が出た。試験は2016年の1月。稽古や形、体力の審査のほか、黒帯の先輩選手10人と連続で組手を行い、極真会館の一員として認められれば合格となる。伊藤選手は「極真会館の一員になれるよう、今まで積み重ねてきたものを全て出し切りたい」と意気込みを語った。
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