声を掛けあいながら調理を進める参加者ら
秦野市立東公民館で11月16日、介護予防講座として料理教室「プロに習う日本料理」が行われた。同公民館と東・北地域高齢者支援センターの共催で、65歳以上の参加者16人が本格日本料理を習った。
同講座は、食生活を楽しむことで介護に頼らない自立した生活を送ってもらおうと企画されたもの。講師は名古木で割烹料理店を営む井上忠士さんが務めた。
この日のメニューは五目御飯、さつま芋ポテトサラダ、かわはぎの煮付、海老の吸物の４品。参加者は井上さんのアドバイスを受けながら、「材料を混ぜますね」「味付けはどう？」と協力して調理を進めた。
参加者の中で最年長は87歳の坂口律子さん。坂口さんは、井上さんの小学校５、６年生の時の恩師だ。井上さんは「調理実習で教えてもらった味噌汁がとても美味しかった。あの味噌汁が料理の原点」と思いを巡らせた。坂口さんも「教え子の活躍を「励みになる」と嬉しそうに話した。
完成後は全員で試食。参加者からは「かわはぎの皮むきが難しかったが、美味しくできて良かった」、「ふわふわの海老しんじょの作り方を学べた。家庭でも作りたい」など、好評の声が聞かれた。井上さんは「いくつになっても新しいものに挑戦しようという意欲を尊敬する」と話した。
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