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秦野版 公開:2016年1月14日 エリアトップへ

梶原三喜男さん(南矢名在住) 紙から生み出す精密模型 独学のクラフト作家

文化

公開:2016年1月14日

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制作に打ち込む梶原さん。後ろの棚には作品が展示されている
制作に打ち込む梶原さん。後ろの棚には作品が展示されている

 伊勢原市にあるアパートの一室に、F1レーシングカーや機関車、クラシックカーや飛行機など、精巧に作られた立体模型が飾られている。それらは全て、紙を素材として作られたペーパークラフト。制作したのは、秦野市南矢名在住の梶原三喜男さん(60)だ。

 梶原さんは個人事務所「KAJIWARA GRAPHIC」でグラフィックデザインやイラストレーションを手掛け、企業広告や商品パッケージを請け負っている。ペーパークラフトの作品は販促用として依頼を受けることが多く、企業のホームページからダウンロードできるものもある。昨秋にはテレビドラマのセットにも使用された。

 趣味としても数々の作品を生み出してきた。モチーフの多くは、クラシックカーやバイクなど乗り物だ。タイヤや配線、滑らかな曲線を描くボディまで、全て設計図から自作。お気に入りの素材は、「マーメイド」という表面に凹凸がある色の着いた紙。表面だけでなく紙自体が着色してあるため切断面が白くならず、でこぼこした表面が独特の風合いと温もりを感じさせるという。梶原さんは作品を眺めながら、「細部まで本物に近づける事がこだわりです」と笑う。

 出身は岐阜県。幼少時代から物作りやイラストを描くのが好きだった。菓子箱を利用して作った箱庭など、「夏休みの工作ではいつも先生に褒めてもらっていました」と振り返る。イラストでは、漫画雑誌のイラストコンテストで入賞したこともあったという。

 漫画家を目指して上京し、その後デザインを学んでいた知人の影響でデザインの世界へ。40歳頃に「自分で設計したものを作りたい」と独立し、秦野で事務所を立ち上げた。

 「やみくもに始めた」と話すペーパークラフトは、まさに試行錯誤の連続。数多くの作品を作りこみ、独学で技術を身に付けた。「独学だから個性が出る。今では作れないものは無いんじゃないかな」と笑う梶原さん。いずれ作品の数が増えれば、展示会も開きたいと考えている。

 「完成した作品を見ながら酒を飲みたいね」。目を輝かせて楽しそうに話した。 梶原さんの作品は、事務所ホームページ(http://kj-graphic.com)で見ることができる。

梶原さんの作品/クラシックカー「マーサ・レーサー」
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