「悠久、倶に楽しむ」という願いが込められた、60歳以上の軟式野球チーム秦野遊球倶楽部(川上之久代表)が1月に設立20周年を迎えた。還暦野球、古希野球(70歳以上)合わせて5回の全国大会出場を果たしている同部。現在は60代から最高齢は82歳まで52人が活動中だ。設立当時から所属する部員らは75歳以上の「グランド古希」にも出場している。
設立の発端は1995年。若い頃に本町小学校で草野球をしていた仲間が、思い出話を語ろうと集まり「選手としてプレーを続けたい」と結束。10日後には練習を始め、翌1996年に、18人で県還暦軟式野球連盟へ正式に登録、公式戦に初出場した。
設立当初から今も所属する部員は、チーム最年長の小泉和夫さん(上今川町・82)、小川進さん(寿町・82)、元監督の鈴木正美さん(今泉・77)の3人。「設立当初は、30年以上プレーしていなかった部員も多くて、投球が20mほどしか飛ばなかった」という。
毎週練習に励み、多くの練習試合を行うこと8年。鈴木さんが5代目監督に就いた2004年、念願の県大会初優勝を果たした。鈴木さんは「ほかのチームを観察して勉強し、敗因を究明するようになった結果では」と話す。
3人は今でもほかの部員らと共に75歳以上による「グランド古希」の試合に参加している。小川さんは「ファーストに駆けて行ったときにパタンと死ねれば本望。母ちゃんからは身体に気をつけて運動するよう言われているけど…。棺もユニフォームで入りたいね」と笑った。
現在、週に2回の練習と、年間60試合以上。60代の新入部員はその試合の多さに驚くという。3月20日も、全国覇者の川崎ドリームス、東京都の強豪・朋友倶楽部と強化試合を行った。
「選手層が厚くなってきた」と川上代表。近年では、県選抜チームのメンバーの小泉馨選手や鶴岡清志選手、大会MVP等に輝いてきた谷口嘉信選手なども活躍している。
3月27日(日)には秦野商工会議所で記念パーティーが開かれる。
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