５月９日発行の災害対策特別号
秦野市が５月９日、広報の災害対策特別号を臨時発行した。「平成28年熊本地震」の発生を受け、市民に地震に対する備えを再確認してもらうことが目的。市内２４２自治会を通じて全戸（４万６千世帯）へ順次配布するほか、市役所や公共施設、市内大型スーパーの店頭でも配布している。
通常の災害対策特別号は毎年９月に行われる総合防災訓練に合わせて秦野市防災課が発行し、参加者へ配布しているＡ３版モノクロの紙面で、防災情報や地震発生時の対処法などを掲載してきた。
一方、臨時に発行された今号は、タブロイド版で表裏２ページのカラー印刷。通常より「見やすさ」を重視した作りになっている。 ４月14日以降、大地震が群発した熊本地震を受け、秦野でも都心南部直下地震、東海地震、神奈川県西部地震など切迫性のある大地震が予測されていることから、市は「大地震への備えを再確認して欲しい」と臨時発行を決めたという。
今号の紙面には「あわてて外に出ない」「出火防止のため電気のブレーカーを切ってから避難する」「近所で声を掛け助け合う」など避難時の注意点を具体的に掲載。また、日頃の備えとして、非常時に持ち出すためにまとめておくべき物や備蓄品のリストを掲載し、市民が項目をチェックしながら、実際に防災対策ができるようになっている。
さらに秦野から熊本県の被災地へ支援物資を届けた職員が、現地で目にした状況も紹介。道路の陥没や家屋の倒壊など大きな被害がある中、避難所で助け合う市民や率先して協力する中高生の姿などを伝えている。
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