完成した「いろはカルタ」
秦野の旧所や名所を中心に巡っている「秦野ぶらり会」（石川邦夫会長＝人物風土記で紹介＝）が創立25周年を記念し、「秦野名所・旧跡いろはカルタ写真集」を制作し、12月１日に第一刷が発行された。
カルタで取り上げているのは、神奈川県の名木百選に選ばれ、市の天然記念物にも指定されている南小学校の桜や、関東大震災の影響で誕生した震生湖など全47カ所。史跡文化財や現在の名所も取り入れている。
制作のきっかけは２００１年、海老名市で同じような「郷土かるた」があることを会員が知り、「会の10周年記念に、秦野のカルタを作ろう」と企画。ぶらり会で巡った旧跡や名所を五・七・五の言葉で書きしたためた。その後、市や各管理者の協力を受けながら資料集めや写真撮影のため各所を回り、３年間かけて原型が完成した。
しかし25周年を迎えた今年、改めて見直してみると、文化財の中には経年劣化による傷みの激しいものや地域開発によって消滅してしまったものもあり、一部に手直しの必要を迫られたため、７月から作業に入り、11月末に完成した。
12月11日には「名所・旧跡いろはカルタ写真集発表記念祭」がタウンニュースホールで開催され、盛岡さんさ踊や山形大黒舞・花笠音頭などで完成を祝った。石川会長は、「会員の皆さんが現地で感じたことを言葉にした。中でも『う』の句を読むことが難しかったが、完成したときは嬉しかった」と語った。
同写真集は、Ａ５版全66ページの構成となっており、１冊税込８００円。購入希望者、問い合わせは秦野ぶらり会事務局【電話】０４６３・８２・８４８４へ。
盛岡さんさ踊が披露された
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