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秦野版 公開:2017年3月11日 エリアトップへ

山岳救助訓練を実施 5機関が合同で

文化

公開:2017年3月11日

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ヘリコプターを使って訓練が行われた
ヘリコプターを使って訓練が行われた

 秦野市消防署山岳救助隊は3月3日、神奈川県警察航空隊、伊勢原市消防署救助隊、秦野警察署山岳遭難救助隊、平塚市民病院と合同で山岳救助訓練を実施した。5機関が合同で訓練を実施するのは今回が初めて。

 山岳救助活動時の各機関の確実な連携活動と技術向上を目的に行われた同訓練。当日は、伊勢原市と秦野市の市境にある山の登山道で、登山者が20メートル滑落し負傷したという想定で、バスケットストレッチャーといわれる担架で要救助者を救出し、航空隊のヘリコプターで平塚市民病院へ搬送する訓練を行った。

 参加者は「訓練を通して連携を深めることができた。毎年遭難事故が起きている。登山する際には登山届を出し、遭難を想定した準備をし、体力に合った無理のない計画を立てて楽しく登山をしてほしい」と話した。秦野警察署によると昨年1年間での出動件数は28件、死亡事故もうち1件起きている。 

命を救う若きレスキュー

 今回実施された山岳救助訓練では5機関で総勢53人が参加した。その中でも威勢の良い声を出し、真剣な眼差しで訓練に参加していた隊員がいる。秦野市消防署のホープと期待される入庁4年目、警備第一課救助第一担当の秦野市出身、住吉佑介さん(27)だ。

隊員の姿を見て憧れを抱く

 父も消防隊員。幼少のころから出初式や訓練をする隊員たちの様子を見て憧れを抱き、厳しい消防の世界に飛びこんだ。

 入庁1年目は消防隊として消火活動の任務を担当し、2年目は厚木にある消防学校で消防隊としての基礎を学んだ。3年目から現在の部署で勤務しており、2年目。これまでで1番緊張したという場面は、配属されてから初めて出動したときだ。「ヤビツ峠で車が約30メートルほど転落したという連絡が入り、救助に向かった。乗っていた方は幸い軽傷で済んだが、とにかく緊張しました」と振り返る。

 山岳救助の訓練はもちろん、交通事故が起きた場合や建物、車などに閉じ込められてしまった人を救出するなど、様々な状況を想定した訓練を行っている。「夏の暑い日に、誤って車の中に閉じ込められてしまった小さな子どもを救出したときもあった。そのときはとにかく早く助けたい一心だった」と語る。現在は機関員として消防車の運転もしている。「救助隊として、機関員として、今日の訓練を生かしてがんばっていきたい」と力強く話した。
 

真剣な表情で訓練に臨む住吉さん
真剣な表情で訓練に臨む住吉さん

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