東海大学前駅と東海大学の間にある市道433号線の階段とエスカレーターの工事が終わり、3月27日に現地で開通式が行われた。「大学への近道」として利用されてきた急勾配の旧階段は2016年7月から9カ月間、工事のため封鎖されていた。
高低差約8mのこの階段について、秦野市と東海大学は2013年度から「近隣住民や学生らの安全性と利便性のため」エスカレーターの設置を進めてきた。工事費は、大学側がエスカレーター分の約1億円を、市は階段分の約6千万円を負担。また市は今後エスカレーターの維持費約300万円を毎年負担していく。
エスカレーターは長さ19・5m、昇りのみで屋根はなく、寿命は25年ほど。利用者を感知して自動的に運転を開始・停止する。稼働時間は午前7時半〜午後9時(大学の休日と日曜日は午前8時半〜)。
50年以上前に作られたと言われる旧階段は踊り場なしの30段・傾斜33度。新設された階段は53段で踊り場が2カ所あり、傾斜も26度とより緩やかになった。
同大の卒業式が行われた3月24日と25日には、27日の本稼働を前に試運転が実施された。階段下の喫茶店ルヴェランスにいた店主の石井恒子さんは「エスカレーターの下に学生や保護者の人などで行列ができて、店の前まで渋滞していて驚きました」と話す。
式典には東海大の山田清志学長や古谷義幸市長のほか大根地区自治会連合会の和田達藏会長、東海大学近道商店街の人々も出席。式後には早速、学生らがエスカレーターを利用し「楽になった」などと話していた。
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