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秦野版 公開:2018年1月1日 エリアトップへ

高橋聖紀さんの愛犬2頭 嘱託警察犬として活躍 社会貢献に生かしたい

社会

公開:2018年1月1日

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嘱託警察犬のバックス(左)と2代目マックスを従える高橋さん
嘱託警察犬のバックス(左)と2代目マックスを従える高橋さん

 神奈川県警から要請を受けて出動し、犯罪捜査や行方不明者の捜索などを担う嘱託警察犬。昨年11月に警察犬審査会が開かれ、高橋聖紀(きよのり)さん(65・秦野市東田原在住)が飼育する2頭のジャーマンシェパード「バックス」(雄10歳)と「マックス」(雄1歳)が適格性を認められ、今年1月から1年間、任務にあたる。

 警察犬には、各警察が飼育管理と訓練を行う直轄警察犬と、民間で訓練を重ねている嘱託警察犬(以下、嘱託犬)がいる。

 嘱託犬は各警察が毎年審査会を行い選考しており、神奈川県警では今年、シェパードとラブラドールレトリバー、エアデールテリアの3種25頭を選抜。秦野市からは高橋さんが飼育する2頭のみが選ばれた。

 これまで、シェパード3頭、ラブラドールレトリバー1頭を育ててきた高橋さん。最初の出会いは約30年前だった。

 昔から犬が好きだった。成人してからは犬のいない生活を送ったが、結婚し、娘2人が生まれ、「どうしても飼いたい」と妻に相談。当時の趣味だったスポーツカーを卒業し、「姿かたちが凛々しくて好き」というシェパードを迎え入れた。

 生後45日でやってきた子犬は「マックス」と名付けられ、家族から可愛がられすくすく成長。購入元の訓練所から、「訓練をしてみないか」と声がかかり、月2回、生後半年から本格的な訓練を開始した。服従や選別、追及訓練と進む中で、2001年度の全国大会・日本選別訓練チャンピオン(日本警察犬協会主催)に初入賞。警察犬審査会も通過し、嘱託犬になった。

 同時期に飼っていたラブラドールは次女が指導手となり、同大会の小学生低学年の部で優勝するなど、家族一丸となって歩んできた。「しつけや訓練をすることで、家族と犬の信頼が深まりました」。

 2頭が寿命を全うしてから数年、新たな出会いが。名前は「バックス」。世界大会出場経験のある父と日本追及訓練チャンピオンで上位入賞実績のある母を両親に持つシェパードだ。

 思うように訓練が進まずに悩んだ時期もあったというが、信頼のおける訓練士に預けながらゆっくりと訓練を重ねた。その結果、6歳で出場した2013年度の全国大会では見事入賞。「やっとでした」。部屋の壁に飾られている記念ペナントを嬉しそうに眺めた。

 バックスは大会入賞こそ6歳の時だったが、嘱託犬としては2010年から活動していた。以降、毎年審査会を突破し、捜査等に協力し続けている。

 そして、「2代目マックス」がやってきたのは2016年夏。高橋さんいわく「筋がいい」らしく、なんと今年度の日本追及訓練チャンピオンに初出場で入賞を果たした。嘱託犬にも選ばれ、今年は飛躍の年になりそうだ。

 普段は甘えん坊だという2頭。だが、競技になると抜群の技を見せる。高橋さんは、「訓練に終わりはありません。子育てのようですね。出動要請にいつでも対応できるよう、これからも訓練を重ね、社会貢献に生かしたい」と話した。

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