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秦野版 公開:2018年6月15日 エリアトップへ

手づくりの里にホタル舞う 千村の小野さんが数年かけ整備

社会

公開:2018年6月15日

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夕方からが見ごろ
夕方からが見ごろ

 秦野市千村の小野薫さんが、自宅近くの耕作放棄地をコツコツと整備して作った自然体験の場「千村名水サワガニの里」にホタルが舞うようになった。ホタルが見られるようになったのは今年で2年目という。

 「サワガニの里」は、小野さんが自身の土地を中心とした3800平方メートルの耕作放棄地を、鎌やチェーンソーで藪を刈るなどして整備を進めてきた場所の一部。2016年春から手をかけ、今では小川が流れる広場となった。小野さんがベンチなどを置き、近所の子どもたちが休日や放課後に遊びに訪れる、自然あふれる遊び場となっている。

 この場所にホタルが初めて現れたのは昨年。毎日見て回る広場に夕方で出向いた際に、光っていることに気付いた。「近隣にはホタルがいるので飛んできたのだろう」と考え、エサとなるカワニナを近くの池で育ててサワガニの里に作った池に放した。その結果、昨年は5匹程だったが、今年は20匹程度に増えた。

「将来の夢は1000匹」

 舞っているのはゲンジボタル。日の入り頃から7時半過ぎ頃までが活発に光るという。ホタルの光が池の水面に反射して光る様子は幻想的。ホタルが舞う範囲が狭いことから「見に来られた方からは、ホタルのカゴの中に入って中から眺めているみたいと言われた」と嬉しそうに小野さんは話す。現在でも整備を進める長さ95mの水路では、ホタルが産卵できるように周辺の草を刈りこむのに20cmほど高さを残すなど、工夫を重ねる。「インターネットを見たり、いろいろ調べて勉強している。将来は1000匹くらいまで増やすのが夢。日本一のホタルの里に育てたい。そのためにも地域の自然を大切にしていかなければ」と話す。

仕事の傍ら続ける整備

 小野さんは自動車の鈑金塗装工場を経営する傍ら、近隣の荒廃農地の整備を進めていて、麦や陸稲、レンコンなどを栽培し出荷している。その一方、一部を広場として開放している。ホタルを見られる場所まで自転車やセニアカーでも入れるように小野さんが道をならして整備。目印の看板も設置した。「ぜひ皆さんに見て欲しい。ホタルのいる場所についたら懐中電灯の明かりを消して、幻想的な明かりを楽しんでください」と話した。

 秦野市には「くずはの広場」のほか、ホタルが見られる場所が数カ所あるが、気温などの条件により、現れる時期は異なるという。

鈑金塗装工場を営む小野さん
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