秦野市曲松の國榮(くにさかえ)稲荷神社で6月21日、桜の献木式が行われた。秦野市西商店会連合会、渋沢駅前商店会、柳町商店会、渋沢商店会の4つの団体が新元号「令和」を記念してソメイヨシノを贈った。
「國榮稲荷神社」は、市の天然記念物にも指定されている樹齢約400年のイチョウの木が神社の入口に聳え立つ歴史ある神社。日頃から神社近くの曲松児童センターを利用する地域住民が立ち寄ったり、初詣やお祭りの際には多くの人が訪れ賑わったりと、地域の人々に愛されている。
同神社にはかつて、2本の桜の木が植えられていたが、2001年に社務所を移転するのに伴い、伐採してしまったという。それから約20年、近隣に住む地元の人々から「水無川まで行かないとお花見ができない。桜の木をもう一度植えてほしい」と多くの要望が寄せられ続けていた。同神社の役員らがどうにか桜の木を植えたいと思うも、桜を植えた後の手入れの問題などがあり、中々実現には至らなかった。
しかし、今年5月1日に元号が「令和」になることに伴い、役員らは各商店会の会長に「令和の記念として献木をお願いできないか」と打診。5月25日、同神社に再び桜の木が植えられることになった。
桜の品種はソメイヨシノ。現在、樹齢約2〜3年で、高さは4mほどある。隣接する公園に枝が伸びるように植えられており、神社と公園の両方から桜を楽しめるようになっているという。
献木式が行われた6月21日には、同神社の役員や各商店会の会長ら約10人が出席した。同神社氏子総代会の諸星菊男会長は「皆さまにご賛同いただけて桜の木を植えることができました。”令和の桜”として親しまれるシンボルになれば。来年の春には地域の方がお花見に訪れてくださると思うので、楽しみにしたい」とあいさつ。
西商店会連合会の桐山浩幸会長は「子どもの頃よく遊んでいて思い入れのある場所。その頃のように、地域の人たちが集える憩いの場になれば」と話した。
秦野版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>