秦野市は、2月に逗子市で発生した道路脇斜面の崩落事故を受け、2月17日から3月18日にかけて緊急点検を行った。このほど点検結果がまとまり、公表。緊急対応が必要な2カ所については対策を実施したという。
緊急点検を行ったのは、土砂災害警戒区域に接する市道の自然斜面と、同区域内に設置されている公園の自然斜面、及び市内の公共施設など。点検は市職員による目視で行い、自然斜面の亀裂や小規模な崩落、落石、斜面からの湧水、ズレなど、斜面崩落の前兆になりうる状況を確認した。また、擁壁などで覆われた斜面についても、ひび割れや車道、歩道などへの危険がないかを調査している。
公共施設等については195カ所を点検。うち13カ所を要観察箇所に指定したほか、2カ所については即時の対応が必要な要緊急対応箇所とした。要緊急対応箇所のひとつである蓑毛配水場は、昨年の大型台風時にも斜面から土砂の流出があり、これを防ぐための柵を設置。今年度中に、長期的な対応が可能な落石用防護柵が設置される予定だ。もうひとつは大根小学校の南西側の斜面で、通学路であることから緊急性が高いとして土留めの鋼板を設置。長期的な防止策については、現在検討中だという。
また、要観察箇所の13カ所については、ブロックのわずかなひび割れや樹木が斜めに生えている等の特徴が見られた。緊急性は低いが、今後は公共施設職員等の目視による定期的な確認や、大雨や台風等の前後に状況確認を行うなど、事故の未然防止に努める方針だ。
市道の斜面については224路線306カ所を点検し、うち要観察箇所が3カ所、要緊急対応箇所はゼロだった。要観察箇所の内訳は西地区で1カ所、大根地区で2カ所で、いずれも樹木の根元が多少見えていたり、湧水がしみ出しているなどの状況が見られたものの緊急性はなかった。
公園の自然斜面は25カ所を点検。いずれも問題はなかったという。
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