火災が発生しやすくなる冬場を前に、火災予防思想の普及を図る「秋季火災予防運動」が9日(月)から全国で始まる。秦野市消防本部(三代茂一消防長)は、住宅用火災警報器(住警器)の設置や点検を呼びかける。
運動の実施期間は15日(日)までの7日間。同本部は幼年消防クラブを結成した市内の幼稚園と保育園、こども園と防火パトロールや一日消防士体験、渋沢駅や各消防署などで横断幕を掲げるなどして啓発を行う予定。
特に力を入れているのが、住警器の点検。同本部予防課によると、すべての住宅に設置が義務付けられた2011年から今年で10年目を迎え、その当時に住警器を設置した住宅は交換推奨時期に入るという。
「10年を超えると電池切れや部品の故障などで火災を感知しないなどの不具合が増える。住警器が正常に動けばすぐ火災に気づき、命を守ることができる。この機会に点検や交換をして欲しい」と話す。
詐欺に注意
これを受けて同課は自治会回覧で住警器の点検や設置、確認方法や設置場所などを知らせる。合わせて、消火器などの悪質な訪問販売や詐欺について、注意を呼びかけている。
「消防職員が消火器や住警器などの点検や販売することは無いので気を付けて欲しい」と同課は話した。
また65歳以上の高齢者や障害があるなど、自分で住警器の取り付けが難しい場合、消防職員が設置を手伝う(住警器は各自で用意)。詳細は同課【電話】0463・81・5240(平日午前9時から午後5時)へ。
秦野市内の住警器の設置率は、6月現在で約8割。今年の火災発生件数は21件(9月末日現在)で、このまま増加しなければ1965年の同本部発足以降、過去最少だった1985年の24件を下回る。
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