先輩の思いがこもった横断幕を持つ在校生
秦野市立南が丘小学校が４月15日に創立40周年を迎えた。この記念事業として制作された横断幕のデザインを、昨年度の卒業生（現・中学１年生）が考案。コロナ禍の中、後輩に引き継ぐ思いを形にした。
同校では40年という節目を迎える中で昨年度はコロナ禍で全体交流ができなかったことから、当時の６年生が「後輩に引き継ぐ思い」を形にしようと、卒業前に横断幕の制作を企画。卒業生らは「自分たちが卒業しても幸せで、笑顔あふれる学校であってほしい」という願いを込めて学年で言葉やデザインを募集した。それを実行委員が取りまとめ、横断幕のデザインを決定し、業者に依頼。横断幕のお披露目式では児童らから「おー」と歓声があがり、完成を喜んでいた。
３月下旬には完成した横断幕が卒業生から当時の５年生（現・６年生）に送られる引継ぎ式も実施。５年生は「かっこいい」「色がすごいきれい」と話した。横断幕は校舎の校庭側に掲示し、同校に隣接する南が丘中に通う卒業生らも見られるようになっている。
21日には航空写真も
記念事業の一貫として４月21日には航空写真撮影も行われた。航空写真の図柄は、業者から提案された３パターンの中から当時の５年生（現・６年生）が決定。横断幕にも描かれている虹と校章が入った図柄を選出し、全校生徒で形作った。自分たちが選んだ図柄で航空写真を撮影した児童らは「40周年の写真をみんなで作れてよかった」「記念の日に６年生という立場で撮れてよかった」と楽しげに話した。
同校の大森智校長は「創立時から10年ごとに航空写真を撮影して今回で５回目。これまでに撮影した全ての航空写真を校内の廊下に掲示しています。学校周辺の変化を子どもたちに考えてもらえれば」と話した。
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