高橋昌和市長
２０２１年６月秦野市議会第２回定例会が、６月３日から22日（火）までの会期で開催されている。今議会では12月から始まる中学校完全給食に向けた条例の制定や、食器、食缶等の購入に向けた予算などが審議される。
実施に向けて条例を制定
６月議会には12の議案と７件の報告が上程されている（６月１日起稿）。中でも高橋昌和市長が就任時から掲げてきた中学校給食の完全実施が今年12月に迫り、その準備が最終段階を迎える中で、給食センターの名称や位置、職員の配置などを定めるための「秦野市学校給食センター設置条例」の制定をはじめ、関連の議案が上程されている。食器等を購入するための動産の取得としておよそ２５００万円を計上。あわせて食缶等を購入するための動産の取得としておよそ２４４０万円の予算を見込む。
秦野市では同施設に対しセンター長、栄養士、事務職員を配置する計画で、９月末に予定されている給食センターの完成後、10月上旬にはセンター内に事務所が設置される。同センターについては「安全・安心でおいしい、生徒が喜ぶ給食」を目指し、食物アレルギー対応食の調理が可能だという。調理見学通路や食育展示ホールなども整備され、食育の拠点を担う施設としている。生徒や市民に親しまれるよう、中学生から愛称を募集し決定する予定だ。
また食器についてはポリエチレンナフタレート（ＰＥＮ樹脂）製で衛生管理ができることに加え、軽量で耐久性、耐熱性、耐薬性、洗浄性に優れ、繰り返し使えるなど基準を満たしたものを選定するという。
５万円給付ふたり親世帯へ
また補正予算として、新型コロナウイルス感染症セーフティネット強化交付金（民生費国庫補助金）から１億４５３０万円の補正予算を計上。子育て世帯生活支援特別給付金給付事業に充てる。秦野市では今年４月、要件を満たしたひとり親世帯に対し、５万円を支給した。今回の給付金は、ひとり親世帯以外の子育て支援として国が進めるもので、要件を満たした家庭のこども一人あたり５万円が給付される。子育て総務課では、「なるべく早く届けられるよう進めていきたい」と話す。
ポンプ付救助工作車導入へ
そのほか秦野市消防署鶴巻分署に救助隊を配備することに伴い、ポンプ付救助工作車を購入するための予算５２５８万円を盛り込んだ。さらに２０２１年度南矢名陸橋橋りょう修繕耐震補強工事の請負契約の締結（仮契約およそ１億４０００万円）、２０２１年度おおね公園温水プール棟熱源機器更新工事の請負契約の締結（仮契約金額約２億６９０万円）などの議案、秦野市農業委員会の委員の任命について他の議案が上程されている。
また、秦野市土地開発公社の経営状況について、公益財団法人秦野市スポーツ協会の経営状況について、一般社団法人秦野市学校保全公社の経営状況についてほか、７件の報告が行われる。
一般質問は15日から17日
６月15日から17日までの３日間は、本会議で一般質問が予定されている。最終日となる６月22日には、予算決算委員会（座長報告、委員会採決他）、各委員会の委員長報告が行われたのち、議案審議が行われる。
秦野市議会では一般質問など本議会の様子をインターネットで生中継するほか、過去の様子を見ることもできる。
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